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毒親との縁は切れない?

投稿日:2019年6月17日 更新日:

毒親とは

子供に悪影響を及ぼす親、子供が厄介と感じるような親を指す、毒となる親のことを略して毒親といい、世間一般に見られるさまのことである。1989年にスーザン・フォワードが作った言葉で学術用語ではない、母の場合は毒母、父の場合は毒父と称されている。

ウィキペディア参照

 

あなたは親からどのような愛情を感じて育ちましたか?時にはその愛情が重たいと感じたり、支配的だと感じたことはないでしょうか?

私たちはみな泣きながら産まれ、

みんなを笑顔にする存在でした。

生まれた頃は親から無償の愛で育てられ、

子供は親の背中を見て育ちます。

そんな親子の関係も次第に変わっていき、

根の深い問題に発展することもあります。

 

毒親の性質

毒親は子供を過度に束縛し、私物化します。子供をコントロールし、ストレスの吐け口にしたり、過干渉で毒のような影響を与えたり、肉体的、精神的な虐待をしてしまう未熟な親です。

毒親には、不安が強くて余裕がない同居人とそりが合わず人間不信、などの傾向が見られます、モラ父、モラ母とも呼ばれます。

毒親の特徴

1.親が過干渉

2.親によく構われていた

3.わがままを許された

4.期待が大きくてプレッシャーを感じた

5.肉体的・精神的な虐待があった

6.親が無責任

7.比べられることが多い

8.親に考えを否定されることが多い

9.父と母の仲が悪い、または片親である

10.家庭環境に不安がある

11.親が自分に無関心

12.親に決めつけられる

13.仕事や人間関係などが親の基準で決められる

14.理想を押しつけられる

15.親の考えが絶対で逆らえない

 

私の場合は4.7.8.9.11.12.13.14.でした。

 

親とどんな関係性を築きたい?

私の場合は距離を置いて暮らすことがベストだと思っています、何かあったら無理なく会いに行ける距離です。なぜ親は子供を自分のいいなりにさせたいのか?それは、安心・安全が足りない

からです、人は安心・安全があれば依存せず生きられますが、安心・安全が足りなくなると誰かにすがりつきたくなる弱さがあります。関係を変えたくても自分も相手もすぐには変えられません。

まずは子の問題と親の問題を分別する「課題の分離」が必要です。子や肉親を見捨てるわけではなく、互いに自立し、遠くから見守るくらいがベストだということです。

自分の生活を最優先にしなければ、何かに依存していつか誰かの毒になります。「私はあなたに与えてあげたのにあなたは私に何もくれないじゃない」と、見返りを求めてしまいます。

毒親には2つのタイプがあります

1.はじめから親に向いてない人。

2.話せば理解を示す人。

前者は救いようもないですが、後者は解毒することが可能かもしれません。

どうしたら親と上手に付き合えるのか

  • 自分が好きなことを見つけ、取り組む
  • 仕事・趣味に没頭する
  • 理解者、仲間を見つける
  • 別の場所に住む

好きなことを増やし、好きなことを掘り下げていけば一時的に毒親の意識も遠のくでしょう、

そして好きな動物や好きな人との時間を多く持ち、

自分を大切にするんです。自分で頑張れることを増やすんです。

「飼ってる動物のために頑張る」「大好きな人のために頑張る」「好きな本を見たり動画や音声を聞いて癒される」まずは自分自身を整えることに集中してください。

自分が幸せで満足しなければ家族や他の誰かを幸せにすることは難しいでしょう。

自分が幸せでいれば、周りも不思議と良く見えたりするのかもしれません。

今、毒親に苦しめられている人にとっては気休めの情報かもしれませんが、徐々に良い方向へ行くはずです、嫌なことはそう長くは続きません。

 

私の根深い親子関係

私の実家には畑があり、そこでたくさんのイチジクを育てていました。私は両親が毎日、朝から晩まで働いてる姿を見て育ちました。

畑は祖母(亡くなった私のおばあちゃん)が主体となって管理していました、父も母も共働きで家にいることが少なかったので私は祖母といる時間が多かったです。

祖母は支配的な性格で、母は子供時代から祖母から精神的にコントロールされていました、私は母から祖母の愚痴を何度も聞かされました。

三重から養子で家に来た父も祖母の強さに逆らえず、家族総出で土地の管理をやっていました、父は管理職の仕事をしながら文句も言わず毎日、早朝からイチジクを取って家族を養ってくれました。

昔は忙しい事は良い事で、それが当たり前でした。当時は土地が資産であり財産でした。そんな祖母がある日、脳梗塞で倒れ、母は祖母の介護を強いられました。

祖母は昔から外面が良かったのですが、人づきあいが嫌いな性格でしたので脳梗塞になってからも老人ホームや病院に入るのを拒みました。「家が一番落ち着ける」と言っていました。

ヘビースモーカーでプロレスが好きで愚痴がストレス発散法の祖母でしたから、祖母の在宅介護を強いられた母の姿を見て、私は介護の大変さ、地獄を見せらつけられました。

口が達者な祖母の面倒を見つつ、母は家事と仕事の毎日、そのストレスが私たちに向けられることも何度かありました、食卓からとんでもないものが飛んできた時のことはもうトラウマです。

やがて祖母の病状も重くなり、病院で静かに息を引き取りました、、

祖母の呪縛、支配から解き放たれた母は、葬式場で祖母の死に化粧を見て、怒りと、憎しみと、悲しみと、喜びが混ざった、声にならない叫び声をあげました。

あの声は衝撃的で、今も忘れられません。

あれは雪の降る12月でした、その日、私はよかった頃の祖母との記憶を思い巡らせ、涙を抑えながら車中でユニコーンの雪の降る街を聞いたことを今も思い出します、、

そんな家柄ですから、現役を退いた両親は今も愚痴をいいながら家の畑の管理をしています、先日、膠原病(こうげんびょう)と診断された母の背中が、弱った祖母に見えて切なくなりました。

その背中が呼ぶんです、「早く帰ってきて私の面倒を見てちょうだい」って、、

母も病気で老人ホームや病院で過ごしたいとは思わないだろうから、できる限りのことはしてあげたいと思っています。

 

最後に

最初から毒を持ってる人はいません、毒親は大体、子供の時から親に厳しく躾けられた苦しい経験や辛い過去を持っています、そして生真面目で社交的な人に多いです。

最初はみんな誰かに愛されたいだけのピュアな子供だったはずです。それが周りの環境や人間関係によって歪み、自分の安全や安心を保つために誰かに攻撃的になってしまうんです、

望まれず成り行きで生まれてくる子供も中にはいます、邪魔だから虐待して我が子を殺してしまうような親もいます。

子も親もお互いに自立できるような社会、みんなが余裕を持って生きられるような社会になっていくことを願うばかりです。ご覧いただきありがとうございました。

-メンタルヘルス

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