僕が小学生の頃、よく友だちと秘密基地をつくって遊んでいた。
土手の斜面、竹やぶの中、見るもの全てが未知の世界で楽しかった。
子供の頃に体験したことは多くの学びを与えてくれた。
当時、「僕らの七日観戦」という映画があって、かなりの衝撃を受けた。
TMネットワークのSEVEN DAYS WARという曲を聞いて何度も泣いた。
今はどこの土地も管理されていて、秘密基地なんて作ったら問題になってしまう。
バカな大人に管理された子どもは、塾や学校で縛られ毎日否定されている。
「おまえ、いや、でも、だから、私はあなたの将来の事を思って言っている、私の言うとおりにしないと苦労するぞ」
そんな暴言を言う大人ばかりだ、なぜなら大人はお金に縛られているからだ。
人は安定、安心を求める動物。生存本能が働くと安心を得るためコントロールされる。
普通の親は子供を育てるためにお金が必要だし、お金を得るためには学校へ行かせて
将来は正社員として就職させる道がベストだと教えられているからだ。
学校では本当に必要な税金の事や嘘のつきかたは教えてくれない。
そして親はテレビやネットニュースの見過ぎで思考が停止している。
それには理由がある。
なぜメディアはわざわざ衝撃的な事件を取りあげるのか?なぜ人はそのような残酷性のある事件や事故に反応するのか?
人は苦痛からの解放を求めているから。
恐怖も快となるのだ。
ホラー映画やジェットコースターのようなスリルを味わいたい。
刺激的で残酷性が強いニュースほど人から注目され、それが収入となるから。
そろそろみんなそれに嫌気がさしていて、情報をみずから選ぶようになった。
秘密基地からずいぶん逸れてしまったが、人は秘密にしたいことがあってもいい。
特に子供時代は子供でしか味わえない発想や世界観がある。
創造は無限だ。
秘密を持っては行けない!と子供に教えるのではなく、子供が秘密の場所を持ちたがる気持ちを大切にできる大人でありたい。