孤独は山にはなく、むしろ街にある。
寄り添う人、離れる人、街の雑踏の中にいるとみんなそれぞれ自分の領域というものがあり、パーソナルスペースを守りながら生活しています。
街で生活してると人づきあいが嫌になるときってありませんか?山で自然に囲まれ生活したほうが人間との一体感がより感じられる現代かも知れません。
毎日、顔を合わす家族や同僚、恋人や友人のような親密な関係性であっても適切な距離感というものがあります、特に日本人はその距離感というものを大事に行動しています。
安全領域
人には安全領域というものがあり、育った環境や周りの人間関係、過去の記憶などが原因で波長の合う人と合わない人を無意識に感じとり、見た目が好きか嫌いか、感覚的に距離を置く習性があります。
パーソナルスペースとは
個人の空間や対人距離のことを言います。動物の“なわばり”のように人にも目には見えないなわばりに似たようなものを持っているのです。
パーソナルスペースが守られている距離は、相手が嫌な気持ちにならない距離です、反対にパーソナルスペースが守られていない距離は、相手が嫌な気持ちになる距離であると言えます。
例えば
・知らない人同士より、親しいもの同士のほうが、距離感が近い(親近感)
・子供同士より大人同士のほうが、対人距離が遠い(異性として意識するから)
・家族では家の中より、家の外のほうが、対人距離が遠い(世間体)
このように人が置かれた環境や関係性によって距離が変わります。
むやみに相手のパーソナルスペースに入ると日本人なら大体の人は不快と感じるでしょう。
しかし、国が変われば親近感を感じることもあります、パーソナルスペースなんて意識していない国もあります。
日頃の自分のパーソナルスペースの取り方をふりかえって見ましょう。
・ちょうど良い距離を保てているか?
・突然近づいたりしていないか?
・パーソナルスペースに入るときに声掛けができているか?
・相手の表情や状況を確かめることができているか?
昔は食事は必ず家族みんなで、とか、結婚したら夫婦は同じ部屋、同じ布団で・・・とか、
空間を共にすることで絆を深め、家族それぞれに役割がありましたが、
今ではその役割もなく、一緒にいすぎると依存し合う関係になってしまいます。
家族や友人、恋人であってもある程度の距離を置いて付き合うくらいが丁度良いのだと思います。