また、悲劇が起きてしまった。ひとり空港のトイレでひとりで赤ちゃんを産み、就職活動を理由に赤ちゃんの首を絞めて殺してしまった若き女性が逮捕された事件。この事件はこの世界の異常さを物語っている。
事件の取り上げられ方も様々だが、女性を一方的に非難する内容の記事が目立つ。皆、外側の情報に囚われすぎて、内側で何が起こっているのか、内情を知ろうとせず、殺人を犯した人間を一方的に責め立てる。そしてあたかも自分が正義であることを主張し安全を確保する。
本来なら、この女性の子種であった男性にも非難がゆくはず、だが、問題はそこではない。なぜ?生命が誕生すると税金が課せられるのか?お金が無い者に子どもを産んで育てる資格はないと言わんばかりの社会構造に疑問を感じずにはいられない。この世にマネーがあるのはゲームを楽しむため、ただそれだけ。子供が産まれた瞬間、親子に一生涯暮らせるお金が支給されたり周りが無償でサポートするような次元ならばこのような事件は起こらないはず。
こういう事件は当然のように毎年起きていて、社会構造を疑うことなく殺人者を一方的に攻めたてるメディアに何の疑問も感じない人が多くいる。まず、どおして子どもを産んで育てるのか?この根源的な意味を問われなければならない。自分の生存本能や欲求を満たすためではなく、この世界、この社会をより良くするために子供を産んで欲しい。なぜ?自分の子供を殺したり、自分の子供に殺されたりする人が多いのか?それは、この社会システムに原因があるのではないだろうか。
生命の誕生の本当の意味ってなんだろうね。日本型社会主義によって利権をむさぼる者、特権を手にした者が優遇され、そうでない者は搾取される世界。これは、おかしい。こんなこといつまでも繰り返していいはずない。