若いときは不安や恐怖に突き動かされて負のエネルギーで働いていた。それは糧になるけど、プラスになることはなかった。
安定、安全、安心を得るためにパートナーを求めたけど、求めれば求めるほど理解者と巡り会うことはなかった。
そして歳を重ね、いろんなことが見えてきた。何かがなくては困ることは無い。現実は周りが創り出したもの。
僕自身が何を創りたいのか?年齢なんて関係なくて、今、何がしたいのか?今、何ができるのか?常に今。この瞬間に命がある。
目的や経験や成長を求めれば、そこに生きがいが生まれ、充足感がもたらされる。しかし、それが幸せなのだろうか?
魂を燃やし、心を震わせ、何かを一生懸命やる経験はたしかに必要なこと。だけど、本当の幸せってのはちがう。
今、僕が思う本当の幸せは…
何をしてもしなくても淡々と時の流れを感じる事ができる状態にあること。今の自分で十分満足という幸せ感覚があること。
みんな何かしてないといけない。何かに取りつかれたように、わざわざ何かに飛びこんで執着して周りを巻き込んでいる。
好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。それだけでいい。世間でいう普通を誰かから押しつけられる筋合いはないわけ。
若ければ動くのがあたりまえだったけど、老いると動けることがありがたく思える。言葉じゃなくて、身体が教えてくれる。
ありのままでいいじゃない。足もと見たら、春が咲いていた。