僕はお金について深く考えたことがありません。会社に雇われ、与えられた作業を淡々とやることで、お金は当たり前のように振り込まれていましたから。
若い時、仕事のストレスから、高いブランドものの服を買い、ダメな自分を着飾っていました。そうすることでダメになりそうな気持ちを高めていました。
20代後半、実家に住んでいて、自分が働いて得たお金はすべて母親が管理していました、積み立てもしていたので、かなりの貯金がありました。
しかし、昼夜交代勤務の仕事を続けているうちに、働くことに嫌気がさし、そのストレスから物をどんどん買うようになりました。
大量の物で溢れた部屋は僕をネグレクトにしました。そして30代前半でうつ病になり、そこからはお金が減ることに対する恐怖が常に頭から離れませんでした。
それからお金に対して慎重になり、なぜお金が必要なのか?ということを考えるようになりました。会社に雇用されず、自由な時間を使って活動したい。
旅がしたい。移動式の家に住みたい。パートナーと安定した暮らしがしたい。家族を安心させたい。ほとんど自分ごとでした。
恥ずかしくなりました、自分の私利私欲を満たしたいためだけにお金が欲しいと思っていたからです。それが悪いとは思いませんが、
お金というエネルギーは、自分に自信を持ち、他者から与えられることに感謝し、人を喜ばせること、この3つが形になることで循環するものだと知りました。
そして、就労所得だけでは自分も世界も幸せにできないと感じました。自分と家族が長期的に消耗していくだけなんです。
労働を長く続けていると、思考停止状態になり、否定され、傷つき、疲れていく自分があるだけなんです。
ただお金という魔物に取り憑かれ、会社に依存するしかありませんでした。
限界を感じた僕は、会社と家族から距離を置き、自分の精神を整える時間が必要になりました。働かないことを頑張るのではなく、
得意なことを続けることに重きを置くようになりました。好きなこと、やりたいことのために時間を投資し、生きていく術を探りました。
今は病気であることである程度の生活は保障されていますが、こんな制限された苦しい状態を長く続けたいとは思えないんです。だから
自分も他人も責めることをせず、今ある状況を受け入れて、徐々に良くなろう、どうせ良くなっていくだけだから、今を精一杯、最善を尽くし、生きていこうと活動してます。